こどもの死とグリーフケアについて考える交流講座

2016/07/25

子どもの看取りや、家族へのグリーフケアの充実を目的に、 
医療者や専門職の皆さんへの情報提供を行う「交流講座」を始めます。
タイトルを変化させながら、発展させていく予定です。
 

第1回 テーマ 「子どもの深刻な病気のつらい告知」

●内容
子どもが生命にかかわる病気になり(あるいは病気をもって生まれ)、
極限に追い込まれていくなか深刻な告知はなされます。
そのとき、親はどんな心情で、どんな配慮を必要とし、
医療者にどんな期待をするのか。
体験に基づき実際の配慮内容をお伝えし、質問にもお答えします。

●発表者 「小さないのち」の会員有志
 Aさん 先天性心疾患でお子さん(0才)を亡くされたお母さん
 Bさん 急性骨髄性白血病でお子さん(1才)を亡くされたお母さん

●対象者 医療従事者、こころのケアの専門職

●日時 2016年7月18日(海の日)10:45〜13:00 開場10:30

●場所 関西学院大学梅田キャンバス 1406室
    (アプローズタワー14階 地図は文末に)

●定員 40人程度(要予約)

●参加費 小さないのち(子どもを亡くした家族の会)の運営への支援として
    1口500円の寄付を3口(1500円)以上でお願いいたします。

●申し込み・問い合わせ 坂下までメールで
 ★お名前のほかに職業を明記し(例:看護師)、
  可能であれば所属も併記していただけると有り難く存じます(例:○○病院 NICU)。

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Aさん 発表の概要

私は、妊娠8か月の時に次女の心臓に病気があるかもしれない
と医師から言われました。
次女が無事生まれてきてくれるまで、多くの説明と告知がありました。
「胎児ドックでおおよその病気が判明した時」、
「出産する病院で出生後の治療計画説明の時」、
「出産後、病名が確定して説明を受けた時」、
その時々で医師や看護師から受けた説明や態度で私の心は前に向いて
頑張る力をもらいました。
しかし、ちょっとした言葉につらい思いをしたこともありました。
3つの時期に受けた告知のお話と、
どのような言葉につらい思いをしたのかをお話したいと思います。

Bさん 発表の概要

私は人生において忘れられない日が3つあります。
1つ目は「次男の産まれた日」、
2つ目は「次男が亡くなった日」、
そして3つ目は「次男の病気の告知受けた日」です。
3つ目の「告知を受けた日」から私の人生は大きく変わりました。
生活は一変し、精神状態が極限に追い込まれたまま、
私は次男の「いのち」について重大な判断を幾度も下さなければならず、
苦悩と葛藤の日々が始まりました。
病院という非日常的な生活の中で、必死で白血病と闘っている私と次男の
支えになってくれたのは、医療スタッフの皆さんでした。
そして、私を悩ませたのも医療スタッフの心無い言動でした。