石川県立看護大学 グリーフケア研修

2004/04/30

2003年9月9日

石川県立看護大学において、小さな子供を亡くした家族の様子や、家族が必要としていることについてお話ししました。

 

講演依頼者の井上ひとみ教諭は、ご自身も【天使のゆりかご】という遺族サポートグループを運営されています。以下にその活動内容を紹介します。(案内チラシから)

 

「天使のゆりかご」は、小児期の子どもを亡くされたご家族の個別相談とグループ育成をサポートする活動です。

特に、乳幼児期のお子さまがいる場合は、育児の負担があり、母親は休めず、しっかり悲しめない。そのような状況にあって、他の子どもに対し十分に関心を払う余裕がなくなり、情緒が不安定になったり、学校や保育園に行きたがらないなど子どもの心身に問題が生じることもあります。

また、次の子の妊娠を考える場合、生むこと育てることの不安が生じることもあります。父親と母親の悲しみ方や対応の仕方の違いが、ご夫婦間の心の行き違いとなり、互いの信頼感を低下させ、夫婦間に溝が生じることもあります。

ただ、黙って、悲しい気持ちや寂しい気持ちを聴いて「そうね」と共感してもらいたいのに、周囲の人々は、「もうそろそろ、忘れてもいいんじゃない」「他にも子どもがいるのだから」と叱咤激励します。

そして、まるで「あの子」が最初からいなかったように、普通に生活をしていく周囲の人々に怒りを感じることもあります。

「天使のゆりかご」は、悲しみは悲しみにままに、子どもに対する思いを語る場です。

かけがえのない大事な子どもが亡くなったのです。あなたは、「悲しみのためにどうかしてしまった」のではなく、悲しければ当然起こる感情であることや、対人関係で生じる問題についても、ご自分だけではないことを知ることにより、少しは気持ちが和らぎ、納得できることを願っています。

話した内容は、外に漏れることはありません。ここだけの話しですまずは、メールか電話でご連絡ください。

(サポーター:石川県立看護大学 母性・小児看護学講座 井上ひとみ)

Link 石川県立看護大学への交通

Download チラシ (30 KB)

Mailto 天使のゆりかご 問合せ:sogocen@ishikawa-nu.ac.jp