親にとって一番大事なこと

2008/02/19

息子には、小さいときから宿題を見てやる余裕もなく
大きくなってからは塾任せにしていたところ
いつの間にか高校受験を控えていた。
私は相変わらずで
私立の願書の受付が終わっていたことも知らず
塾の責任者の様子がおかしかったことにも気づかず
(受験生を残してその人は突然姿を消してしまった!)
息子にとっては不安だらけの入試となってしまった。

そして迎えた本番で、数学がさっぱりだったと言う。
えー!大丈夫って言ってたやん。何で私立受けへんかったん!もー。どうすんの!
と、まくし立ててしまった…
自分の落ち度など棚に上げ、よく言えるものよと内心思いながらも
女親というのは言い出したら止まらない。

さすがに、黙ってうなだれていた息子がキレた。
「かあさん!何でも人と比べたらあかんていつも言うてて
それって人と比べての話ちがうん?
子どもは、何ができるからとか、どういう子やからじゃないっていつも言うてて
それって、○○高校に行ってる僕は良くて、行けない僕ではあかん
としか聞こえへんけど!」

普段の親子喧嘩ならば逆上していく流れであるが、脱力してしまった。
「何が一番大事なのか、
それだけは小さいときから理解させてきたつもりよ。
あゆみちゃんが亡くなってなかったら
お母さんもよく分からずに暮らしてしまったかもしれない。
でも、うちの家は思い知ったよね。
だいきが 元気で 生きて いてくれること
これだけは絶対ブレたらあかんねんよ」

 改めて言葉にして、涙が込み上げるばかりだったけれど、
背中向けて息子も泣いているみたいだった。
志望校のほうはダメかもしれないけれど
大事なことが再確認できたことに価値があったのかなー。