知られていなかったマナー

2008/12/10

打ち合わせのため、禁煙席はなかったが、喫茶店に入った。
1時間以上かかったので、窒息するかと思った。
そばの席には、2歳くらいの子を連れているお母さんがいて
のどだけじゃなく、胸もいたかった…
あの子の体じゅうに煙が流れこんでしまったよ。

学校や病院は敷地内禁煙になってきたし、
ありがたいことに新幹線まで全席禁煙になってきたし
こういう目にあうの、久しぶりだ。
分煙の徹底だけでなく、喫煙家のマナーもすごくよくなったと思う。

マナーといえば、最悪といわれる大阪でも、何年も前から
電車内で携帯電話で話す人を、見なくなった。
このマナーの定着は早かったと思う。
電源オフ車両でケイタイ触っているだけで
車掌さんがいちいち注意しに出て来てたもんなー。

電車の1両目に乗ると、いつもあの人の言葉がよみがえる。
もう10年近く前、心臓病で亡くなった少年のお父さんが言った。
「電車の中で携帯電話している人に、
『切っていただけませんか』 このひとことが、どうしても言えなかった」
お父さんの葛藤が繰り返されるうちに、息子さんは亡くなった。
自分のこと、情けないとおっしゃった。

現在は、ペースメーカーは携帯の影響を受けないと聞くが、
当時は少し影響があったのかもしれない。
携帯電話が普及したころ
車内の通話が迷惑だという認識はとても低かったし
お父さんが見知らぬ人にもの言えないのは、あたりまえだと思う。
あたりまえであっても、
お父さんの後悔、ずっと消えていないだろうな…。