新型インフルエンザワクチン、うちの子にだってほしいし

2009/11/13

きょう(2009.11.12.)の朝日新聞朝刊で
「余りワクチン親族に」
という見出しが目に留まった。余りワクチン??

新型インフルエンザワクチンを接種するには、優先順位がある。
記事は、「○○病院の医師が、医療従事者用に配られた新型インフルエンザワクチンの
余りを、同病院職員の親族の2歳と11才女児に接種していたことが、11日わかった。」
という書き出しになっている。
ワクチンは、1ビンを大人20人分に分けたあとに、
ちょうど幼児に接種できるくらいの余りが出るらしい。
それを活用できないか、と医師が考えたことだが、
一般の2歳児は12月上旬、11才児は来年1月中旬からと決まっている。

新型は不安だから、少しでも早くワクチンを、と考える保護者は多いだろう。
私たち、インフルエンザ脳症で子どもを失った保護者も、
その子のきょうだいは、脳症になる確率が高いのではないか、と思え
この時期気が気ではない。しかし、順番が回ってくる時期を待つしかない。
何とか、ちょっとでも早く接種できる道はないものか、と日々考える。

だからこの記事に、むっとした。
この病院は不公平じゃないか!と思った というのではない。
何かの縁で、運よく順位を飛び越えるようなことがあればなあー
と考える私にとって、
たまたま余った2ml.のワクチンをもらうことができた子がいることを
こんな風に新聞に書き立てられていることが、切なくもあり、
貴重なものを有効利用するのは、いいことじゃない
という思いもある。

誰かを犠牲にしたわけでもないのに
なんでも、かんでも、叩きにかかる人が、こわい。
そしたら、「あまりワクチン」は捨てよ、ということですか?
モッタイナイ