遺族会って、やっぱ独特

2010/12/13

2日間、障がい者団体や難病患者会など
自助グループの運営に関する研修に、参加した。
開催地が大阪だったので、日帰りが可能だったが
あえて、泊まり込みにした。

当会で私が担当しているのは、遺族のグループなので
この研修がそっくりそのまま当てはまるというわけではない。
がしかし、遺族会のための研修などないので、参加させてもらった。

「当てはまらない」最たることは
患者が生存している会では、社会資源や医療情報が不可欠で
会は、情報提供に尽力する。
遺族会は、すでに患者が存在しないぶん、資源はいらないし、さしたる情報もない。
必要なことは、気持ちを聴き、心を寄せることだけ。
なんとも、そっけないように思われるかもしれないが
私は、この「聴く」という行為が、とても高度で奥深いものと思っている。

自分の会を紹介する上で、
「私たちの会は、聴くことに始まり、聴くことに終わり
活動の9割が“聴くこと”です」と言うと、
患者の会、障がい者の会の方々からは、へー・・・ という顔をされる。

もう1つ、ちょっと違うな、と思うことに
研修の随所で、笑顔!と言われ、笑顔が大切とされる。
私は、笑顔にそれほど価値を置いていない。
私にとっての価値は、誠実な態度と、相手を思う心。
むしろ内面的なこと。

ちなみに、グループセッションのなかで
各自名札を外し、名札の裏に、「ほめる言葉」を書いてもらう時間があった。
私の名札の裏にも、同グループの5人の方が、私をほめてくださった。
なんと、5名のうち4名のかたが、私の「笑顔」を褒めてくださっている・・・
何だかフクザツ〜

お一人だけ
「いっしょうけんめい話を聴いてくださる姿勢がすてきです」とあった。
この言葉が、ものすごーく嬉しかった。