あゆみのことを知っているような瞳

2013/01/04

甥のところに誕生した赤ちゃん
どうにか涙せずに、抱っこすることができた。

涙が込み上げないよう
あまり凝視しないようにしよう
と自分に言い聞かせて、臨む。
ところが、そうはいかない!
赤ちゃんのほうは、凝視・凝視・凝視。

そうだった。
赤ちゃんって、遠慮も、恐れもなく
じーっと目を離さないのだった。

この子とあゆみは、
少し血が繋がっているのだから
この瞳の向こうに、
あゆみの眼差しがあればいいな
なんてことが、頭をよぎってしまい、
まずい!と慌ててかき消す。

この子は
ついこの間まで、神の国(?)にいたのだから
あゆみのこと、直接知っているかもしれない。
その目で、何かあっちの国のこと
私に伝えてくれてるいるの?
なんてことも、頭をよぎるものだから
いかん いかん! とかき消す。

深く考えずに抱く
と決めていたのに
どうも余念が。

なかなか手を出そうとしなかったダイキも
おそるおそる抱かせてもらうと、
案の定、同じ状況に。

「あんなに、じーっと見られたら」
と言うので、
その後につづく語が何なのか?尋ねると
「ん・・・ ワタシは怪しいものではありません、かな」と。

赤ちゃんには
怪しい者さえも善良にする力を感じる。

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