患者にも家族にも遺族にもやさしい病院

2015/09/29

大学病院の小児科に、遺族会を作る動きが
少し活発になってきている。
今月は、関東にある医学部・看護学部のある大学に行き
来月は、関西にある大学病院に行って
遺族会立ち上げのための研修を担当する。

これをサポートグループという。
私がしてきた「小さないのち」は、セルフヘルプグループ。
ちがいは、おおざっぱに言って、
主催が遺族以外の人(医療者など)か、遺族当事者であるか。

それぞれ一長一短があると思う。
私は、セルフヘルプ活動が好きなので、ずっとしてきた
というか、当時は、病院に遺族会などなかったし
自分たちでするしかなかった。

あゆみが亡くなったあと、病院を訪ね、
「この病院で同時期に子どもを亡くした人を紹介してもらえませんか」
と頼んだが、それは無理だった。
だから、仕方なく、自分で作った。

作ると、次々と入ってきてくれて
出会えてうれしいと言ってもらい
私は、元気を与えてもらった。
だから、結果的に良かったと思っている。

今では、看取った病院で、遺族ケアの受け皿も準備するというのだから
ほんとうに遺族にやさしい医療になった。
そういう病院は、患者にも家族にも、きっとやさしい。