いきなり「オボウサンデス」

2016/04/18

地下鉄のプラットホームに、
小さくたたんだ自転車が置かれていた。
うわ、ちっちゃ!と思い、じろじろそれを見ていたら
持ち主の外人さんが、近寄って来た。

外人 コレ ヨンデクダサイ
私  ?????
外人 タマシイ ノ コト デス
私  え あの えっと
外人 オボウサン デス
私  ごめんなさい
外人 ダイジョウブ
私  いえ すみません
外人 アナタノ タメ デス
私  もう逃げる

こわい〜
いきなり「アナタノタメデス」はないし。

お坊さんなの??
確かに身なりは、マレーシアあたりのお坊さんぽい。
アイポットか何かから、ラップ調のマントラを流していた。
それこそが、軽い。
お坊さんに扮した、貧乏旅行中の外国人にも見えた。

逃げてちょっと離れたベンチに座ると
隣に、ヤ○ザ風のスーツを身にまとった、そっち系の男性が座った。
このときばかりは、助かった!と思った。

するとオボウサン、またやってきて、その男性に
「コレヨンデクダサイ」。

うわ やめときー と思った。
けれどその男性、冊子を受け取り、読み始めた。
読んで返すのかと思うと、
「ありがとう」と受け取った。

外人  キフデス
男性  ん?なに? ←太い声
外人  キフデス

私、もっと別のところへ移動したい。
けれど縮こまって立てない。

驚いたことに男性は
ポケットから立派なワニ皮の札入れを取り出した。
いくら渡すのか、すごく見たかったけれど、
私、固まっていて、前を向いたままだった…

いったいいくら寄付したんだろ。
チャリンと聞こえなかったから
札であったこと間違いなし。万?