とっさにとるといい「つぶやき」ポーズ

2016/04/24

気分を良くしようと思うとき
自然の中に身を置くことにしている。
きょうも、森林・川・滝の三拍子そろっている某所へ。

近くに温泉施設まであり、
ひとっ風呂あびることに。

なんと大浴場は、私一人。貸し切り状態だった。
すっかりいい気分になって出てきたら
ロビーに、怒り声が響いていた。
フロントからだった。

怒っていたのは、40才くらいの、受付の男性。
怒られていたのは、70才くらいの、パートさんらしき老女。

男性は、大声で、ぼろくそ怒りまくり
「もういい。終わり。行って。行けって!」と
横柄に、け散らすように言う。

けれど老女は、懸命にまだ何か、説明か弁明をしている。

男はますます腹を立て、さらにぼろくそ言う。

客がいるんだぞ。私一人だけど。
そんな怒鳴り声、いい気分が台無しだ。
しかも、あんたの母親くらいの年齢の人に向かって、コノヤロー
と沸々してきた。

もうその男をにらみつけていた。
男性も私の視線に気づき、小声にはなったものの、続いた。

私、はたと気づく。
森林や清流に癒され、滝に清められたばっかりじゃないか。
こんなところで毒されるのは御免や。
そこでスマホを取り出し、そっちに意識を向けた。

と、そのとき、男性の声がピタっと止んだ。

ん? 何で急に…

私、実際は何も言っていないよ。

あっ、そうか。そういうことか。

いいこと発見。

今度からこの手を使おう。この手に限る!

おそらく男性は、
私が、ツイッターとかフェイスブックとかで
いま目の前で起こっていることを、施設名も出して、書き始めた
と思い込んだに違いない。

ネット上に悪い評判が出るのが、一番怖いことだろう。
でも、投稿を恐れるよりも
普段から客にこういう不快な思いをさせないことだよ。

親ほど年上の従業員に、ぼろくそ、というのは傍の者もつらい。
年をとるほど、できないことが多くなり
私にはもう親はいないけど、見ていてとっても辛いもの。