反らされてしまう話題

2016/09/07

NHKの、朝の連続テレビ小説を
「梅ちゃん先生」から毎日見始めて
いまは「とと姉ちゃん」を見ている。

先日、とても違和感を感じる場面があった。
といっても、現実的によくあるパターンとも思える。
私が、こういうところに、こだわりを持つだけとも思える。

主人公(とと姉ちゃん)が、戦争で行方が分からなくなった恋人と
再会できたものの、彼は結婚しており、その妻は病死していた。
そのことで、彼と知人とで、こんなやりとりがあった。

  元彼 「妻と出会ったのもその会社でした」

  知人 「きょう女房はどうした?」

  元彼 「それが、妻は亡くなりまして…」

  知人 (表情が曇り)「悪いこと聞いちまったな」

  元彼 「あ、いえいえ。亡くなったのは4年も前のことですので」

 (しばし沈黙)

  知人 「それより今夜は飲もうぜ」

  元彼 「はい」

以下は、私のこだわり。
会話が、亡くなった人のことに及んだとき
「悪いこと聞いたね」と言われる。
謝られることだってある。
死んだ人は悪くないし、
悪い話でも、いけないことでも、ないはずなのに。

「もう4年も前」と言うかなあ。
かけがえのない存在を亡くした人にとっては
まだ4年、という感覚なんじゃないかな。

「それより」はひどいなあ。
「ところで」でも刺さるのに、もっとひどい。
「そんなことよりも」という意味だもの。

など、ぶつくさ言いながら、毎日見ている。