だいきネタ 繰り広げた末に

2018/07/01

大人の、ではなく
子どものグリーフ、グリーフケア
をテーマとする講演を頼まれると
ダイキの話を一杯する。

文献通りの様子を示した、
モデルのようなタイプでもあるので。

あゆみが亡くなったのは、自分のせいと思い込んでいた
お漏らしが始まり、おねしょが続いた
次は誰が死ぬ?親ではないか、と不安をもっていた

一方、親のほうは(あくまでダンナだが)
この子も失うのではないか、と
寝ている間に息をしているか確かめたり
平熱を越えると病院に連れて行ったり
事故も怖いので、いつまでも自転車を買い与えなかったり

挙げだすと、親のほうが大変だったわが家

子どものグリーフは、大人以上に、
いつまで続き、いつ終わるかが、言えないところがある、
というところまで話し
またダイキネタに。

日記には何度も書いている
ダイキは車の運転ができないことだ。

話すうちに
私は、ちょっと嘆いてしまった。

気を取り直し、話を解説へと戻し
終了したあと
「あのー」と
一人の女性が私のところに。

質問かと思いきや
「〇〇中学校 〇年〇組の 〇〇〇〇の母です」
おっしゃる意味が、すぐには分からなかった。

え?うわ、そうなんですか!

こんなめぐり合わせって、ある??
お母さんは、私に伝えようと、声をかけてくださったのだ。

入学したとき、
みんなで書いた「がんばりたいこと」の項目に
「自動車の運転 と書いておられました」と。

はあーーーー
胸にズドーンと来た。

来たのは、勿論、ダイキの抱負に、ではない。
学校から持ち帰るプリントに、ちゃんと目を通されていること。
そのような(たわいもない)1行を、
克明に覚えてくださっていることに対してだ。

申し訳のない
勿体ない気持ちで、一杯になった。