大震災と恭ちゃんの奇跡

2019/01/17

阪神淡路大震災から、きょうで24年になるが
関西にいても、さほどニュースや話題になっていない。

私にとっては、地震や被災も忘れられないことであるが
その後出会った、恭ちゃんの体験からも
忘れられない日となっている。

恭ちゃんは、お父さんの転勤で、震災前日に引っ越した。
もし、引っ越しが1日遅れていたら
命はなかったかもしれない。

なぜなら
あの大地震で横倒しになった高速道路脇に、家があり
家は押し潰されており
あの日、あの時間は、まだ寝てただろうから。

この話を聞いたとき
ひやっとした。
そして、よかったーと思った。
奇跡だ!とも思った。

でも、恭ちゃんは、すでに亡くなっていた。
その3年後、あゆみと同じ病気で。

話を聞いたあと、
とても不思議な感覚だった。
良かったと、むなしさが、入り交ざり。

ただ、おぼろげに思えたことがある。
人は、死なないときには、死なないのかも…

だからといって、あゆみは、
死ぬべきときに死んだ、とは
到底、やっぱり思えないのだけれど。

でも、あゆみも、おなかの中で
危ない目にあっていて、
私は即座に入院し、手術を受けて、療養を続けた。
主治医や医療が助けた、というだけでなく
1つの生命が、守られきった感じがした。
あのときは。

その命も、結果的に
期間限定だったけれど。

一体どういうことなんだろう。

本当に難しい。命のことは。