優しい人は優しいままに

2019/06/20

東京では、非常勤講師をしている看護大の授業もしてきた。

終わってから、質問に来てくれた人がいて

切実な表情で話された。

 

自分は小児看護がしたくて、看護師を目指した。

でも、感情移入し過ぎるところがある。

相手のつらさが、自分のつらさになりがち。

向いていないのだろうか・・・?

 

難しく、大事なことだと思った。

境界線の引き方が、遠くては冷たいものになるし

近すぎると、よく見えるようで見えなくなるし。

 

考えてみると、私が聞く「本当によくしてもらった」という体験談は

かなり近い傍にいてくれた看護師さんのことだ。

だから、傍にいて、辛くなりすぎないためには

看護師さんにも支えが必要。

 

よく「自分のことをわかってくれる人が1人でもいれば」

と言われるけれど、看護師さんのような立場の人は

支えは1本では足りないと思う。

 

どんなときも理解してくれる存在、以外にも

そう、「ひと」以外にも

好きで没頭できるような「こと」

気分を変えてくれるような「場所」

いくつもの支えを得て

深刻な病児とその家族のそばにいてほしいな

と思う。