スタッフ紹介

グリーフケアスタッフ

「小さないのち」には、複数のグリーフケアスタッフがいます。お子さまを亡くされた悲しみに寄り添う取り組みを中心として、会の活動を支えているメンバーです。

あーちゃん母

一人娘を脳梗塞で亡くし、「気づくのがもう少し早ければ」と、ずっと自分を責めてきました。年月が過ぎた今でも、日常の何気ないことで娘を思い出してはそのことを悔いています。

でも、同じ辛さを持つ遺族の方たちと出会い、「娘との思い出があるからこそ生きていける」と考えられるようになりました。 大切な思い出を無くさないよう、前を向いて生きていきたいと思っています。

趣味は絵を描くこと。年一回のモノづくりのつどいの企画を担当しています。みなさんと一緒に、手作りアートを通じて穏やかな時をすごしたいと思います。

あきらの母

息子は肺炎で亡くなりました。初めての子どもで、親として未熟なまま取り残され、暗い水の底をはうような日々が続きました。つどいに参加して、話したり聴いたりすることで癒され、少しずつ生きる気力がわいてきました。

話すことが苦手なので会報にコラムを書いたり、編集・発送作業を主に担当しています。悲しいのは子どもへの愛情があるからこそ。苦しい毎日を送っている方と一人でも多くつながれたら、と思います。

あつきとけんしんのママ

双子特有の双胎間輸血症候群により、1人を死産、1人を多臓器不全で亡くしました。なぜ息子達がこんな目にあわなければならなかったのか?亡くしてからそればかりを考えています。自分が死ぬまで考え続けることになると思いますが、つどいで、同じ経験されたパパ、ママからお話しをお聴きすることで、ヒントをもらっている気がしています。

会の中では、主に記録係(書記)を担当しています。また、仕事やつどいの場で活かせると考え、産業カウンセラーの資格を取得しました。つどいが、安心して想いを共有できる場となればと考えています。

あゆみの母(代表・坂下裕子)

娘あゆみは、急性脳症で亡くなりました。原因はおそらくインフルエンザですが、不明のままです。突然あゆみを失った絶望のなか、私に光を与えてくれたのは、同じようにわが子を亡くした親御さんたちとの対話でした。

私が好きな言葉は、「いま」。禅の教えにある而今(にこん)です。自信も希望もなくした当時、きょうを生きるのが精一杯でした。きょうの今が次へ繋がったことから、出会うご遺族に対しても、とてもおつらい今に気持ちを集中し、この苦しいとき、僅かでもお役に立てることがないだろうか、と考えます。

りんかの母・ゆみこの姉

私には空に大切なひとが二人います。不慮の事故で亡くなった妹・由三子と、一人娘・凜香です。小さな時から、亡くした子(妹)のきょうだい児として両親の悲しみにふれて育ってきましたが、まさか自分も娘を先立たせることになるとは・・。神様なんていないと思った時期がありました。

娘は先天性の染色体異常(13トリソミー)からくる心臓病により、22日を生きて、NICUで亡くなりました。世界が一変するほどの衝撃・・。顔の形が変わるほど泣きました。

「小さないのち」に出会い、想いを語り合うことで少しずつ、娘が私のもとへ生まれてくれた意味を考えるようになりました。大学院で学び、今は臨床心理士として娘からの宿題に取り組んでいます。

悲しみは一生消えないけれど、お子さんをこころに抱いて、少しずつ、一緒に生きていけるようになってゆければ・・。どうか、ゆっくりお話しましょう。なみだ流れる優しい時間をともに過ごせればと思います。