30年前よりも「お互い様」的になったのか?
2023/05/29あるSNSの投稿と、コメント欄が話題になっていて
その内容に息を呑んだ。
投稿者は、道端に落ちていた貼り紙が目に留まり
写真に撮って投稿。
「貼り紙」は下記のもの。
田んぼの持ち主さまへ
カエルの鳴き声による騒音に
毎年悩まされています。
鳴き声がうるさくて眠ることができず
非情に苦痛です。
騒音対策のご対応お願いします。 近隣住民より
私は、わかるーー!と思った。
結婚して上新庄に住み始めたとき
すぐ横が田んぼで、
大阪市にもこんなところがあるんだー
と思っていたら、ものすごいカエルの鳴き声。
毎晩、毎晩、眠れない。
一斉に鳴き出し、ピタリと止まり、また一斉に合唱。
体力も気力も吸い取られていった。
だから、実感をもって「わかる!」と思った。
ところが、
この投稿者は、世知辛い、と書いていて、
これに対し、4万「いいね」。
コメント欄には、
理不尽な人だ
田んぼに農薬撒けってことなの?
引っ越してーて思う
夏の風物詩やん
など、かなりカエルに肯定的なのだ。
当時の私は黙っていたが、
考えようによっては、理不尽な一人だったのか・・・
と今更ながら淋しい気分に。
私の住んでいたところでは、
近所の誰かが抗議しに行ったようで
数年後、米作りはやめてしまわれた。
「助かったー」と思った。
もう30年近く前のこと。
驚くのは、
令和の現在、多くの人が
農家やカエルに肯定的なこと。
もしかして、
他人事だから、きれいごと言っている層も
けっこう含まれるのかな?
そうではなく
現在のほうが、他者理解や、お互いさま気質が
高まっている、
ということなのかな?
じゃあ今の私は、どうなんだろう。
もう一度あの環境で暮らせる?
と聞かれたら・・・
ん-ーー
やっぱりムリだ。