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2011/05/31
誰でもみんな灰色
つらくなったときの、やり過ごし方 人それぞれにあると思う。 私は、意外にも (というのも根がおっちょこちょいのため) 人と会い、わーっとしそうかと思いきや まったくそうではなく、救いを求める相手は、本。 本は、静かにいろんなことを教えてくれる。だけでなく いつも受け身でいてくれ…
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2011/05/24
こころは色水のようなもの
子どもの遺族は、「一生悲しみが癒えることはない」 みたいなことを口にするが 本当のところは、どうなのだろう・・ かなしみは、年数とともに、かたちを変えると思う。 何にもできなくなっていたのに、 できること・できないこと・したくないこと に分れ、 泣いてばかりいたのが、 泣く日…
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2011/05/21
「聞くとつらくなる」タイプ(?)
前回のつづき。 話すとつらくなる、だけでなく、 ご自身は話さなくても、ほかの人の話を聞くだけで、 つらくなるというご遺族がおられる。 この点がまた、私にはよくわからない・・・ どうやら、自分のもつ悲しみと、話す相手の悲しみが 重なり「すぎる」らしい。 重なるだけでなく、自分の悲…
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2011/05/19
「思い出すとつらくなる」という言葉
「思い出すとつらくなる」 と、よく聞く。 そのため、会のつどいに来れない人が、結構いるという。 つらい体験、出来事は、すべて「思い出すとつらくなる」。 けれども、亡くなった子については、どうなんだろう・・ 子どもの死は、つらい、などという言葉で言い尽くせない おそらく言葉に当て…
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2011/05/13
毎年かかってくる間違い電話
数年前、「中学1年生のお子さんのお母さんですよね」 に始まった電話が、 「高校1年生の子の――」になって、きょうかかってきた。 この間違い電話、毎年学年が上がる。 塾か、教材のセールスらしい。 最初のときには、つい、 「学年を間違っています。うちの子は、もう1学年下です。 でも…
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2011/05/09
感動的な言葉の陰で
最近、感動した言葉 「楽しいときは 笑ってください 私たちは 笑っている人を見て妬むほど 落ちぶれてはいません」 ――東日本大震災の被災者である、東北人の言葉。 一緒に番組を見ていた夫は 目を潤ませていた。 私の目も潤んだのだけれど、 私の感情の出所は、少し違ったように思う。 …
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2011/05/07
命日か、誕生日か、
「私も子どもを失っているので、お気持ち、わかります」 という受け答え、これまでに何度言っただろう・・・。 この点に関しては、「わかる」と言っていいと思う。 ただ、お子さんの死にまつわるすべてが分かるわけではないので、 分からないことと自覚し、知り得ないこととして、 会って、じか…
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2011/05/03
泣くことで守られること
子どもさんの命が、大変な状況にある病室を訪ねている。 こういう状況に追い込まれると、親は、 自分の、何がいけなかったのだろう。 自分の行いの、どこかが、大自然の摂理に反したから わが子がこのような目にあっているのではないか、と。 ずっと過去をさかのぼってまで考える。 私もそうだ…
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2011/05/01
笑顔でなくても
世界フィギュア、素晴らしいと思う。 いつも応援している真央ちゃんの得点が伸びず、とても残念。 好成績だった選手の記者会見で、少し違和感を覚えた。 「一人でも多く笑顔になってくれるよう、日本のために頑張った」 というように話していた。 被災地の方々への思いが深いのだろう。 たゆま…