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2024/07/30
「複合的な喪失」と存在の大きさは別
お子さんを亡くされたお母さんと話したあと ふと庭の植木を見て、思った。 知らぬ間に、 どこからともなく蔦(ツタ)が伸びてきて 木全体に絡まっていた。 覆われた木が、苦しそうに思え ツタをハサミで切って取り去った。 本来…
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2024/07/29
噛み合いにくい「スピリチュアルな適応」
グリーフケアの解説でよく登場する ウォーデンという研究者がいる。 その人の解説の中に、 外的適応、内的適応、スピリチュアルな適応 という言葉が出てくる。 ちょっとムズカシイ解説なので 私の解釈でいくと 死別後の外的適応…
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2024/07/29
「大切な人が亡くなると時計を動かす」
死別前と、死別後で、生き方は変わるなあ と思うことの1つに、 「後悔」がある。 死別前、というか、ふつうに暮らす中では 何か大きな選択に迫られたときなどは 「する」か「しない」かで悩むとき、 しなかった後悔よりも した…
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2024/07/28
複合的な喪失、喪失の連鎖
昨日の、グリーフケアの講演のなかで こんなことも考えた。 「家族との死別は、複合的な喪失」 と言われている。 私は、このことを 大きな喪失は、そのことだけに留まらず 喪失の連鎖が起こりやすい と言っている。  …
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2024/07/27
「あなたにかける言葉はないわ」
グリーフケアの講演に来てもらった。 長い付き合いのある知人でもある グリーフケアの研究者。 講演のなかで、理論的なことは どの研究者が解説してもほぼ同じ内容になる。 が、事例に関してはその人が経験したことなので 遺族の体験談…
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2024/07/26
子どもは自分がいけなかったと考えがち
NHKの朝の「虎に翼」で、 またムズカシイことになってきた。 先日、私も「悪もの」扱いしていた男性が きょう大泣きした。 先日の場面では、 人の心のかさぶたを、事あるごとに剥がすような人 のたぐいと感じさせていた人。 …
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2024/07/25
「いっしょにお話ししましょう」
重い病気や障害をもって生まれた赤ちゃんは そのまま新生児の集中治療室に入院するため きょうだいは、ずっと会えないということを 先日日記に書いたが、 幼いきょうだいにも状況が分かるような 説明が必要と考えた小児科の先生が 手書きのイラスト付きの冊…
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2024/07/24
摘み取られていた善意の有志の行動
人は見かけによらない の代表が、兵庫県知事のように思う。 若くて爽やかな人が選ばれた という印象をもっていた。 私も投票していたような気がする。 特に「推し」もなく、 でも「選挙には行く!」が家訓のようなもので 行った…
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2024/07/23
淡々と「この子は誰だろう」と見ていた
イルカが、亡くなった子イルカを いつまでも胸に抱いて泳ぎ続ける様子から 人間もイルカも、亡くなっても子を手放せない と昨日書いたが 思えば人間は、いつまでも抱き続けてはいない。 人間の社会では 亡くなったら、すぐに葬儀社に連…
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2024/07/22
亡くなった子を胸に抱くイルカ
授乳も終わっていない子イルカ12頭が死体に という記事の見出しが目に留まり 息をのんだ。 日本ではなかった。 韓国のチェジュ島近くの海でのこと。 このあたりでは、 子イルカに廃漁具(ゴミ)が引っかかる危険や 接近する観…