噛み合いにくい「スピリチュアルな適応」
2024/07/29グリーフケアの解説でよく登場する
ウォーデンという研究者がいる。
その人の解説の中に、
外的適応、内的適応、スピリチュアルな適応
という言葉が出てくる。
ちょっとムズカシイ解説なので
私の解釈でいくと
死別後の外的適応とは、
子どもがいなくなった社会や環境と
どう付き合っていくか?
死別後の内的適応とは、
子どもがいなくなった自分自身と
どう付き合っていくか?
このあたりは、
どっちもムズカシイながらも、
理屈としては、わかる。
ところが理屈じたいムズカシイのが
死別後の「スピリチュアルな適応」。
今回の講演で、講師はどう説明するか
耳をすました。
生きる意味や価値
子を奪われて神はいるのか?
といった問い(とどう付き合っていくか)
だよね、学問上そう言われる。
ここらへんが
当事者が言っている「スピリチュアル」と
どうも噛み合っていかない。
当事者が言うスピリチュアルな問いは
あの子は今どこでどうしているのか?
私はまた会えるのか?で、
あくまで亡くなった子どもとの直の関係。
ところが、直に繋がることが困難であるから
霊媒師?霊能者?の助けを借りたりして
この問いと付き合っていこうとしている。
つまり、適応しようと努力する。
遺族の実情、実情への理解というのは
なかなか学問的な解釈だけでは
ムズカシイところがある。