主役が誰かを忘れてはいけないというみほん

2009/01/29

前からずっと聞きたい方の講演会が、意外にも近くで行われることを知った。
ぜったいに行く!と決めたが、たまたま余裕のない日だった。
14時開演・15時半終了となっている。
開演ぎりぎりに入り、終了と同時に出る計画を立てた。

定刻ピッタリに幕が上がり(5分くらい遅らせることは珍しくないので)
よしっ!と思った。ワクワク。
しかし、舞台の設営が目に入るや、なんだかいや〜な予感。
あら、ヘアスタイルを極めた和装のご婦人はどなた??
主催団体のトップらしい。
その人から開演のご挨拶。
長い… 長すぎる…
昨今の話、国会の話、オバマの話、派遣ぎり、学力問題、、、、、
すべてが新聞ネタ。
講演は、体験を通したものか、専門性に優れたものかしか、聞く者の心は掴めない。
挙句に、「本日の講師の先生はスバラシイ先生で」と言って名前が出てこない。
慌ててカンペに目を走らせ、見つけたが、カタカナ名なのでかみまくる。
講師とは初対面で、どういう人か知らなかったみたい。
つづいて来賓紹介
祝電の披露
ようやく講師紹介が始まったと思うと
講師の経歴のすべてを読み上げるものだから、延々…
優に30分間が費やされてしまった。イライラ。

やっと始まった!
講演に引き込まれ、あっというまに予定の時刻が来てしまった。
ここで講師の先生がおっしゃった。
「90分の講演会と聞きましたので90分弱で準備してきました。
終了時刻が来たようですが、私はまだ60分しか話していませんので
少し延長していただけますか」
さすがやわ。思ったとおり誠実な人。
時間がきたからといって、プツンと切って終わるわけにいかないでしょう。

主催者はあたふたしているようだったけれど、
いったい誰のための講演会のつもりだったのだろう。
主役は、講師というわけでもなく、来場者なのだと私は思う。
10分長くいたものの、いよいよ会場を後にしなければならなくなった。
肝心の最後が聞けなかったことが、とても残念。