子どもができる最高のボランティア活動

2010/06/16

京都の大学で講義をしたあと
京都の病院の小児病棟に行き
大学の授業中と、入院中の子どものところとで、同じ物を使った。
それは、紙しばい!!

大学では専門職を養成しており
小児病棟では、「お楽しみ」のひとときを提供するのだけれど
目的も、対象者も、まったく異なるなかで
同じ媒体を活用してみて、おもしろかった。

病棟には、二人で参上している。
ここの小児病棟には
さまざまなボランティアが、毎日のように出し物をしにやってくる。
私もその一つ「紙しばい カチカチ座」を担当している。
(註:カチカチとは、拍子木を鳴らして始めるから)
相方はベテラン紙しばい士で(という肩書きが存在するのか知らないけれど)
私は、ぺいぺい。

入院中の病児は、ぐったりしているイメージがあるかも知れないが
めちゃめちゃ元気な子も、病棟にはいる。
得意になって、先に先にストーリーを言い当てる子
前まで来て、解説を加えてくれる子
あんた、ほんまに、病気ですか?ってかんじ。

病棟ボランティアは、病児に向けて、なんの病気なの?
といったことを、話題にはしない。
何の病気であろうと、どれくらい入院していようと、
きょうを、共に、楽しく過ごすようにする。

終わるとき
たくさん拍手してくれた。
ちなみに
私たちは、大きな荷物を抱えて行くので
昨日のように大雨が降ると、ずぶ濡れになってしまう。
そんなことも忘れ、喜びに浸ってしまう瞬間かもしれない。

思わず相方が、一番大きな声で参加していた子に
たのしかった? と尋ねたところ
首を何度も横に振るではないか。

えっ、そうなの? キビシー
相方、目がテンになるが
私、思った。

子ども達(の何人か)は、
ボランティアへの、ボランティアを、してくれているのかもしれない・・・
顔を洗って、出直します!