理解者と思い込んでいた私が

2016/05/23

若年性認知症の、当事者の方の講演を聞き
少々不安になってきている。

そのお話は、私がコーディネーターを仰せつかっている
「いのちを考える」連続講座でのお話。

私と同い年の女性で、発症は40代後半だった。
食べるのを楽しみに、冷蔵庫に入れておいたプリンを
誰かが食べた!と思い込んだことに始まった。

シャンプーが終わったのか、リンスが終わったのか、わからない
という話もあった。

その経験は、まだ私にはないが、
同時に2つのことをするのが難しい
というのは、私もしょっちゅうだ。

犬の散歩で、リードを握ったままフンの始末をするのが困難
という話が出たが
私は、昔から、煮物をしながら掃除機をかけるのがムズカシイ。

掃除機をかけている最中、
一旦掃除機を止めて、その辺を片付け始めたら、
その辺を片付けることが、次々と続き
掃除機へと戻っていかないばかりか
鍋をかけていたことは、すっかり吹っ飛ぶ。
コレ、もともと。

で、講演を聞いた翌日、新幹線に乗った。
指定席に座って、おにぎりをほおばっていたら、
老婦人が、ここは自分の席だとおっしゃる。

急いで切符を見たら
私は、号車も、何番、何席も合っていた。

前日、認知症者への理解を、の話を聴いたものだから
「あ、どうぞ」
とすっと立った。

ちょうど車掌さんが来たので
事情を話し
自由席は空いていましたか?と尋ねた。

切符を拝見 と言うので、見せると
ひや〜〜

私、9時発の「のぞみ」に乗っているつもりが、
これは9時3分発だと言うではないか。

おにぎりを選ぶ時間など、なかったということだ。

もはや予備軍かもしれない。

今後、私の行動にはどうか温かいご理解を・・・