こんな飛行機に私も乗りたい

2017/04/06

看護大学で、グリーフケアの科目を担当するようになり
4年目の新学期を迎えた。
きょうは最初の授業。

準備した内容、時間内に収まるかなあ
と思いながら、電車の中でスマホを見て
準備した内容を削ってでも、この記事のこと言う!
と決めた。それはこういう話。
  
  法事で帰省するため、母親の位牌と遺影を入れた袋を持って
  飛行機の席に座っていた女性に
  客室乗務員は、それを収納スペースに入れるよう促した。
  母の位牌と遺影だということを告げると
  乗務員は、位牌と遺影(のお母さん)を「お客様」と呼び
  たまたま空いていた、隣の席を勧めてくれて
  飲み物も置いてくれた。
  女性客は、涙が溢れ、
  お母さんと旅をしているような幸せな気持ちになれた
  
この乗務員の感性が素敵だし
「個人の裁量による判断」を認める会社も素敵だ。

医療の中でも、個人の判断でケアが実現することが多い。

誰にも危険が及ばず
著しく公平性に欠けることがないならば
前例がない、とか
特別扱いはできない、だとか
そんなちっちゃい枠に収まらず
思いついた「よいこと」を実行に移してほしい
なんて、大それたことを言ってしまった。

でも、実際
思うことを行動に移してくれた医療者に
きもち救われている患者・家族が
たくさんいるのも事実。