自ら磨きをかけていく旅路
2020/08/07当会では、体験者同士で助け合い支え合う組織を
自助グループといっているが、
よそでは、ピアサポート、そのメンバーをピアサポーター
ということが増えてきている。
まあ当会では、あんまり聞きなれないカタカナは、
使っていない、というだけのこと。
そのピアサポーターを養成する講座で話す内容を
考えていたなかで、そうだ!と思ったのに
時間的に収まらず、削ったことが、
とても言いたかったな、共有したかったな、と思う。
それは人物像のこと。
子どもを亡くすことは、大抵、思いがけないこと。
先天的なことであっても、闘病が長かったとしても、
親にとって子どもの死は、ほとんどが思いがけないことだ。
そんなとき、どんな人に信頼を寄せるだろう?
という話。
私が思うことと、皆さんが思うことは、違うかもしれないが、
それぞれに考えてもらえたら、と思う。
私が必要としたことは、1つに絞るとしたら
「優しさ」を挙げる以前に、「安全」な人、だった。
これ以上に傷ついたら、本当に生きづらくなるからだ。
安全も、人によって概念は異なるだろう。
私にとっては、
公平なものの考え方ができ
二枚舌でなく
情緒が安定している人
そういう人は、人を傷つけるようなことはしない。
例えば、そのとき私が抱えている不満や批判に、
同調したり焚きつけられてしまうと
その場では、ちょっと気分いいかもしれないが、
冷静に考えれば、
無責任な行動に思えるし、裏表ある人にも思え、
結局は、自分の安定から遠くなってしまう。
安定しているなあ、と思える人に出会うと
いいなと思う。が、私もまだまだ。
当事者で完全な安定というのは、
なかなかむずかしく、一生かけて目指す
旅路のようなものかもしれない。
そうでなければピアサポーターにはなれないのではなく
自分たち向けの勉強をしたり、経験を重ねて、
少しずつ成長していく。