一番苦しい日を静かに過ごすことは難しい

2021/09/05

事故でお子さんを亡くされた方とお話ししていて

これはつらいなあ、と思ったことが

亡くなったときの状況だけでなく、

亡くなった日までも

病気で亡くなった子のようにはいかない。

 

病気によっては、発症した日に亡くなることもあるが

多くの場合、闘病があり

その間、つらいが、親はできる限りのことをし

多くの場合、穏やかに最期を迎える。

亡くなった日は、お別れした日として存在する。

 

けれども、大きな事故で亡くなると

大変なことがお子さんの身に起きた日、つまり

親御さんが、想像を絶する衝撃を受けた日が、

お子さんのお命日になる。毎年。

 

お参りしてくださったり、お花を送ってくださったり

応対し、お礼を言い

場合によっては、

事故に触れたりもしなければならない。

 

「何年経っても事故の衝撃は薄れません」と仰る。

 

つらいのは、そのことだけでなく

人様の思いやりに、不服を感じるような自分も苦しい

というつらさ。

 

でも、、、、と仰る。

「どんなにつらくても、

忘れられてしまうことのほうが、もっとつらい。

だから、覚えていてくださっていることに

感謝しています。」

と、さいごは感謝という言葉。