同じ経験をした人と会って話したい思い

2022/09/09

今は、大きな病院でも子どもが亡くなることは少なく

私たちは、いわば社会における少数者。

あゆみが亡くなったときにも思ったが

なぜ私だけ? なぜ私の子だけが・・・?

だから、同じ立場の人と出会う会を創ったが、

あゆみの死因となった病気は、その後、減った。

おそらくどの病気もそうだろう、日本では。

 

だから、同じ病気で、同じような状況にある人同士を

お引き合わせすることも、なかなか難しい。

なので、先日、医療専門誌に執筆した際

さいごに、このようにお願いをした。

 

遺族に遺族会を紹介してほしい。

遺族からも「病院でこの会を紹介されたので

連絡しやすかった」と聞く。

また、遺族のニーズとして「同じ立場の人と出会いたい」

という声が多い。この要望に応えるために、

遺族会は多様な遺族と繋がっておきたい。

遺族会の役割を1つ挙げるとしたら、

場の提供ではないか、と筆者は考える。

その場が安全で温かいものであるよう

心がけていくのが、遺族会の使命であろう。

 

ところが、

ごく稀に起きる病気でお子さんを亡くされた人たちが

同じ日に出席してくれることになったのに

座席が足りず、とても悩んだ。

 

東京は会場がとりにくい。

自分が住んでいないから、かもしれないが。

ずっと先になるが、次回を勧めかけたとき

念のため、会場に問い合わせたら

「コロナ」禍の定員の、規制が緩和されていた!

よかったー

これで会っていただける。

 

よくご遺族はおっしゃる。

「同じ経験をした人ほど、心の支えになる存在はない」と。

そういう場を提供できるように

そういう場が、温かいものであり続けられるように

初心を忘れずやっていきたい。