網棚に乗せることが推奨されるようになった

2023/03/17

電車内でのリュックサックなどの

携え方のマナーが変わったらしい。

混雑時、背負わず前に持つのがマナーだったが、

手に持つか網棚に乗せる

これが現在のマナーらしい。

 

きっかけになったのは、

身体的な事情で、前に持てない人はどうすれば?

と指摘があったから、らしい。

 

前に持てない人と、手に持てない人

重なっているんじゃないの??

とも思ったが、

そういうツッコミをするつもりはなく、

私は、網棚に乗せられない人だ・・・

と思った。

 

あゆみが亡くなって、20年以上の間に

網棚に荷物を乗せたこと、1回ある。

そのとき

キューンと戦慄のようなものが走ったから

余程のことがなければ、

私は網棚に荷物を乗せない。

 

少し前の日記(3/9)にも書いたが

あゆみが亡くなったあと、

最初に診断した医師に会わせてほしい

と頼みに行った。

改めて説明が聞きたかっただけだが

会わせてもらうことはできず

会っても仕方のない院長と話すことになった。

 

一方的に話すだけの人だったから、

本当に、会っても仕方のない人だったけど、

そのとき聞かされた話だけは、

私の内側に貼りついてしまった。

 

ご自身もお子さんを亡くされている話だ。

電車に乗って、座っていたら、

老人が、網棚から荷物を降ろそうとして

息子さんの頭上に落としてしまい、

それが原因で亡くなった、という話。

 

私は、この院長は、ズルい人だと思った。

相手を黙らせるのに打ってつけの方法として

息子さんの死を持ち出すなんて。

 

聞いた側は

もう、なんにも、言えない・・・

息子さんは何も悪くない。

その無念を思うと、たまらなかった。

私にとって、影響が強すぎた。

 

私はこのような活動をしているので

わが子の死について語る機会が多いが、

おかしな手段には使わない!

と決めて、やってきた。

 

いまの私は、あの院長と同世代だろう。

当時若かった私には、ズルさをたくわえた年配者

に思えたが、

年齢とか、世代とかは、関係ないかもしれない。

 

さらに、あの父親自身

抱えきれないものを持っていたのかもしれない

とも思うようになった。

 

わが子の死については、

口火を切ったら、溢れ出て、制御できなくなる

ということは、よくあること。

 

ただ、言う相手は間違っていたと思う。

網棚に荷物を乗せること

この先もないだろう。

つらくて、こわくて、できない。