どんなに重症でも「もういい」はないから

2024/05/14

いま、子どもの最期の「医療者の配慮」

について意見を集めていて、

何人かのお母さんと話した。

 

難しいと思うこととして

「延命治療を望みますか?」

と尋ねられて

返事しなければならないこと。

 

えっ!なんてこと言うの!?

というくらい衝撃を受ける人がいる。

ここを、よく考えなければいけない。

 

子どもが最重度で、いつ心臓が止まるかわからない

という状況にあったとしても

そういうこと聞かれると

ショックを受けるのが親。

でも、医療者は確認しなければならない。

意思を示せない子どもに替わって、親に。

 

また別のお母さんは、

子どもが息を引き取る寸前に

心臓マッサージが始まり、続けられ、

「もういいです」

と言って止めてもらったと言う。

事前の確認がなかったからだろうか。

 

事前の確認があった人で、

その場で返事しないといけないのか、と思い

考えること、できないまま、同意した

という人もいた。

「考えておいてください」と言われて話は終わり

自分でよーく考えてから、返事した

という人もいた。

 

いずれにしても

子どもにがんがん心臓マッサージを

と考えている親は、あまりいないようだ。

もしかしたら、0に近いかもしれない。

 

でも、延命するか?と聞かれると

困惑する。

 

取りようによっては

「もう、いい?」

と聞かれているようで

投げられる意味の幅も広く

受け取る意味の幅も広く

内面に広がる動揺、ちょっとした怒り、絶望感・・

 

こういった話し合いを

もっとよくするためのガイドラインが

いま新たに作られようとしている。