遺族が傷つかず会話できそうな話題

2022/03/27

きょうは、小児緩和ケアの人材養成講座で

私はグリーフケアの領域を担当した。

 

私の話は、わかりにくい、

と思われがちかもしれない。

解決に向けていかないから。

解決できないのだもの。

 

でも、言っていることが、わかりにくい

ということにはならないように心がけ

よく質問されることを、

あらかじめ入れておいて、お話しした。

 

その1つは

遺族を傷付けない対話のありかた。

 

どんな話をしたいか?したくないか?

何を言われると、嫌か?平気か?嬉しいか?

感じ方には個人差が大きく

死別そのものには、触れてほしくない人

つらくても、つらさを言葉にしたくない人

前向きさを求められたくない人、など

いろいろだ。

 

それでも、この話題は

話したい人のほうが多いだろうし

つらくても、少し和む人も多いように思うのが

亡くなった子のこと。

 

生前を知っている人は

その子が、どんなにいい子であるか

既によくご存じで

生前を知らない人だったら

どんな子なのか、知ってほしい、教えたい

という親は、多いようにおもわれる。

 

だって

自慢のわが子だから。

 

「私には勿体ないような子だったんです」

という言葉、これまで何度聞いただろう。

 

ほかのことは別にどうでもいい。

亡くなった子のことは

会話に乗せてほしい。

心を寄せてほしい。

 

そして

親から聞いた、その子のことを

覚えておいてほしい。

 

わが子を知っている人が

ずっと覚えていてくれることが、嬉しいように

亡くなってからも、出会いはあって

出会った人の中で、生き続けることができることは

多くの親にとって、嬉しいことだと思う。