残されるもの以上につらい人

2025/04/22

今月25日で20年になる。

106人もの乗客の命が失われた

JR福知山線列車事故から。

 

ニュースに出ていた青年は

この事故でお母さんが亡くなったのは

まだ13才のとき。

思い出すお母さんの姿は

登校する時、窓から手を振ってくれた。

休み時間に校庭で遊んでいるのも見ていた。

帰ってきたら、いつも出迎えてくれた。

 

いっつもお母さんは、

君のことを考えていたのだなあ。

見守ってくれていたのだなあ。

そんなお母さんが、亡くなると、

この子は、こう考えた。

 

残されるものもつらいが

亡くなっていく側のほうが、

もっとつらかったと思う。

 

この言葉、つらいことだけど

愛の深さが伝わる。

彼は、深く愛されて育ったことを

ずっと胸に刻んでいるのを感じる。

 

ふと思った。

逆だったら・・・

 

子どもが亡くなるとき、親は、

少しでも安らかであること、だけを願い

残される者のことを考えてつらい思いをしながら

行くというのだと、

さらに辛くなる。

 

親を思ってくれるのは嬉しいが、

つらいほど思わなくていい。

楽になることだけ考えればいい。

あっちでも楽しく過ごしてほしい。

 

別れたくないんだけど、

つらい思いだけはさせたくない。