「犬になって会いに来る」の解釈

2025/06/27

向かいに住んでいた奥さんから

「あゆみちゃんは近所の家の犬になって

会いに来てくれるかも」

と言われて、イヤだったが、でも、

あれから何度も、初めて会う犬さんが

じーーっと私を見つめ、

互いに見つめ合うことがあった。

 

きみ私のこと知らないよね?

知ってるみたいに見るけど。

 

え!も、もしかして!

あゆみちゃん?なの??

うかつにもそう尋ねたことさえある。

 

と次の瞬間

プイとそっぽ向かれたり

近寄りすぎてヴーとうなられたりで

違うよね・・ となるのだけど

私、思うようになった。

 

犬になって会いに来る、とは

犬になるというより

時々犬とか何かに乗っかって

会いに来てくれる、ということなのか?

 

その時、今いるよね!と思うなら、

励みになるし

「ありがとう」と思えるし

そんな解釈もアリなのかな?

 

そうして

向かいにいた奥さんの言葉の呪縛から

解放されていった気がする。

だって、あのとき、

「犬に限らず虫かも知れないし」

とまで言ったんだ。あの奥さん。

 

ダンゴムシなんかが頭をよぎり

失礼な!いい加減なこと言わないで!

と内心憤慨したもの。

 

でも、一瞬の化身なら

虫でも何でもいいよ。

その時時に、自然なかたちで

現れ出てくれるなら。

 

問題は、そのことに

私が気づけるか?どうかだ。

 

そういう意味では

見つめ合うことのできる「犬」だと

分かりやすいかも。

虫じゃなあ。