小学生はみんな神様の子なんだあ

2009/08/08

乳幼児のお葬式は、「あげないもの」とされてきた。
という話を、葬儀業の方から聞き、驚いた。
ということを前回、書いた。
「あげない」理由を、感情面だけ、前回想像を巡らせたが、
すぐ後で思いついた。

江戸時代の人は、「七歳までは神の子」と言っていた。
神様の子どもなので、神様が子を引き取られることが、ある。
神様のなさることなので、我々人間は、お任せするしかない。
と考えるようにしていたということだ。
だから、子どもの死は、「あまり悲しんではいけない」とされていた。

衛生状態が悪いうえ、庶民には薬が簡単に手に入らなかった時代。
乳幼児があっけなく亡くなることは、日常的だっただろう。
そのことで、親が自分を責めて苦しまないように、
そんな言い伝えが生まれたと、考えられる。

そういう歴史の流れを受け、昭和に入ってからも、まだしばらく、
「神の子」の教えを受け継ぎ、
乳幼児のお葬式はあげなくてもいい。
という慣わしが、残っていたのではないだろうか。
死んだ子にお金をかけていられない。などという、
冷たい感情では、決してなかったと、やはり考えたい。

先日、沖縄の知人に、
ある歌の歌詞について教えてほしくて、連絡したとき
こんなことを教えてくれた。
「沖縄では、子どもは13歳まで、『神様の子ども』として
大切にされてきたんです」。

7歳を大きくこえ、13歳ともなると、
死亡率うんぬんではなく、だろう。
ほんとうに子どもが、何より大切な存在と位置づけられていることを感じ
感激したのだった。

13歳というのは、かぞえ年で、かな?
満12歳だと、小学6年生まで!