遺族は、みんな、がんばってるぞ

2010/09/03

教育委員会からのお仕事で
小中学校の先生の研修を担当した。
いくつかの失敗と
いくつかの驚きがあった。

失敗の1つは、
質問に答えられなかったこと。
話の主旨を「言葉」を超えたところに置いて進めていたことから
不意に、
「苦しいときに、支えとなった言葉は何ですか?」
と尋ねられ
言葉では・・・・・・ 
考えたけれど、思いつかないと言った。
言葉を求めていなかったようなことも、言ってしまった。
でも帰り道、言葉でも、あったと思った。

「できることがあったら言ってね」

そう言ってもらえると、素直に嬉しかった。
できることが、「ある」と思い込んでいる人が言っているのではなく、
もしも、できることがあるのなら、という
控えめで、謙虚な気持ちで言ってくれた人
いたことを忘れたわけではないのに、
きょうは口から出なかった。

驚いたことの1つは、
会場から手を挙げてくれた先生が、
どんな質問なのかと思い、聞いていたら
その方自身が、お子さんを病気で亡くされており
そのとき既に45歳。
そこから通信で教免をとり
教師になって何年目、という話だった。

小学校に行きたいと言っていた子どもの夢を
子どもに替わって実行したという。
子どもの遺族って、やっぱりすごい。
ここから、つづき、担当なさいません?
と思わず言いそうになった。