古川・石巻・仙台

2011/09/28

宮城の3市を訪ねた。
古川では、当会の古くからの会員さんとお話をした。
石巻では、会員さんではないご遺族たちとお話をした。
仙台では、地元の遺族会の運営をされている方とお話をした。

つなみでお子さまを失われた方々のお話には
ほんとうに言葉を失い、ただただ聴き入った。
まだお子さまが見つからない状態のかたもおられ
お気持ちは、想像をはるかに越えている。

「見つからない」ということは、
もしかして、今も、まだどこかで
という望みを残すものなのだろうか
あるいは
見届けることができない苦しさや、
きちんと葬ってあげられない切なさのほうが強いのだろうか。

「どちらも」だとおっしゃっていた。
これまで、さまざまなご遺族と出会い、語り合ってきた。
病気、事故、不慮、犯罪、自死、、、
ところが、阪神淡路大震災から年数を経ているぶん
関西では、「災害」でお子さまを失われたご遺族とは出会ってこなかった。

現地は
石巻から仙台まで、まだ電車が通らず
仙台から空港までも、通っていなかった。
それでも、復旧は随分進んでおり、
その影で、ご遺族たちの口から
「復旧、復興ばかり重視されて」という言葉がもれた。

町や産業が活気を取り戻すことは、もちろん大事。
それと同じだけ、失ったものと、失った人への共感も大事。
どちらも、同じように見つめ、大切に考えながら
時を進めてほしいと願う。