本当のこと言って反感を買ってしまう

2020/10/09

治療に関わった医療従事者だけが

親は「悪くない」と断言できると昨日書いたが、

このことで、よく人の気分を害してしまう・・・

 

救急に限らず、ちゃんと治療を受けさせていても

そして看病に尽くしていたとしても、子どもが亡くなると、

親は大抵、自分を責める。

どこか、なにか、自分の落ち度を見出し

自分を責める。

 

このことを、周りの人は、黙って見ていられない。

「自分を責めるのはやめよう」

と言ってくれる。

強く諭す場合もある。

 

私、これ、ほとんど、意味ないと思い、

そういう説得をしてくれるよりも

責めずにいられない、追い込まざるを得ない

親の本質のようなところに、

一緒に留まっていただけないだろうか

と、講演などでお願いすることがあるのだけれど

「力になれることはないということか」と不満が綴られたり、

「じゃあ、できることを明示して」と切り返されたり、、、

 

私も努力が必要。

当事者の話をよく聴き、

回答を見出したいのだけれど、

気の利いた言葉ほど、現実離れしている気がするのだ。

 

周囲が、何か言ったその一言で

絶望の淵に立ち尽くす親が、一変するだろうか?

そんな魔法使いみたいなこと

目指せないと思うんだ。

 

「そんなに自分を責めなくても、〇〇ちゃんは、きっと

お母さんにありがとうって言ってるよ」

と言えば、言葉は美しい。

言っている人の姿も、美しくなる。

 

でも、こういうことは、親自身が何年もかけて

行き着くか、行き着けないか、の境地なのだから

涙と鼻水がぐちゃぐちゃになっている前で

美しい姿っていうのも、どうなんだろう。