子どもたちの体験をどう生かすか

2021/04/06

先日、少し触れた、子どものことを記録する活動、

この会の「病児」に共通するのは、医療体験なので

医療の中のことを中心に、有志で、記録を始めている。

 

そこで、考え込んだことがある。

つらさを増幅させてはいけない。

でも記録は正確に行いたい。

じゃあ、どうすればいいのか?

 

最初、お話を聴いていた。

話そうと思うことを話してもらい、記録した。

話せること、話してもいいことなので

その過程でしんどくなられた方はいない。

 

ところが、文章にした「お話し」は

読むとき、ほとんどの方が「きつい」と感じる。

これは、大きな気づきだった。

 

だったら、書く行為は、さらにきついかもしれない。

いま、親しいお母さんに、

いくつか要点を絞って、書いてもらっている。

 

書くといっても、文章ではなく

思いつくこと、箇条書きで。

以前、箇条書きを経て文章に移行した方で

比較的スムーズにいったことがあるので

共通項が見いだせるかも、と。

 

とはいえ、何がきつい、には個人差がある。

ご自身でも予想外の場合だってある。

 

でも、子どもの体験を生かそう、残そう

と一緒に考えてくれる親御さんは少なくなく

少しでも穏やかに、その道を通れるよう

一緒に考えていきたい。

 

「書くことは、必ずや生きることに繋がります」

と柳田邦男さんが私に贈ってくださった言葉

人に仕向けることなく、生かし続けたい。