人の死から逃げないようになった

2021/05/02

昨日の話のほかに、もう1つダイキから聞いた。

 

ダイキは、大学生のとき、小児病棟でボランティアをした。

入院や長期療養による学習の遅れを補う役割。

実際は、勉強を見るだけでなく、

一緒に遊んだり、話したり、いろいろ。

 

そうすると、とても仲良くなって

その子が亡くなったりすると・・・

遺された側の気持ちは、想像に余りある。

 

ダイキが行く前は、若い学校の先生が

そのボランティアをされていたのだけれど

関わっていたお子さんが亡くなって、

悲しみが大きすぎて、来られなくなったそう。

ぴたりと。

 

じゃあ、ほかの子どもたちは、何があった?と思い

置き去りになる。

そのような経緯から、次に頼む人は

どんなことがあっても、辞めない人を

と望まれていたらしい。

 

ダイキが採用された理由には

あゆみの死が大きかったようだ。

私は、このことをぜんぜん知らなかった。

ダイキも後になって、採用を決めた方から聞いたそう。

 

ダイキも、仲良くなったお子さんの死に直面した。

喋らないし、ご飯も食べれないし、布団をかぶって泣いた。

でも辞めなかった。

 

思えば、あゆみの死によって

ダイキが「できなくなってしまったこと」はあるが

普通の暮らしをしている人よりも

受け止める力、耐える力

は養ってきたのだと思った。