まず「よく来てくれました」だと思い出す

2021/08/11

昨日、朝から夕方まであった講習というのは

幼・小・中・高の先生が、10年に1度受ける

教員免許更新講習で、私はグリーフケアの科目にいた。

この科目を取り入れている大学は、おそらく1校だけ。

 

私は、何を言うか?よりも、話を聴いてほしい

ということを中心に進めていた。

そのうえで、

「最初にかける言葉が難しい」という質問があり

つらい状況を目にしたら、「一度話しませんか」

でいいのではないか?

聴く用意のある人のところへ、語るつもりで来る人は

打ち明ける前提で足を運んでいるだろうし、、、

 

と回答が止まっていたら、、、

一緒にしていた大学の先生から

「よく来てくれました、ではどうです?」

と横から言われ、

私、そう!と言った。

 

同意を意味しているのだけれど、

この「そう」は、実は私にとっては

「そう、あのとき、それ言ってもらって嬉しかった」

だった。

 

あゆみが亡くなって、もう一度病院を訪ねたとき

主治医だった先生が言ってくれた。

「あー お母さん よく来てくれました。」

 

この言葉、うれしかったー

ドキドキしながら行ったけれど

気持ちをほぐしてくれるようだった。

このひと言をもらうだけで、来て良かったー

と思ったのだった。

 

正直、今回の質問に対し、

相手を傷付けるような言葉でなければ、

心ある人の言葉は、何でも良く伝わるのでは?

と思い、すぐ言葉が出なかったけれど、

まず「よく来てくれました」が、最高!

 

何でもいい、なんて雑に考えず

今度から、この言葉が、すぐ出るようにしないと。