亡くなったお子さんの詩からの気づき

2021/10/10

また会報を作っている。

先日行った、お父さん同士の交流について

会員の皆さんに知っていただきたく、

参加してくださった方に「ふりかえり」を書いていただいた。

 

お父さんのお一人は

当日は、「私はそういう経験ないですね・・」

とおっしゃっていたのだけれど、

終わってから思い出したことを書いてくださった。

 

当日話題になっていたのは

亡くなる前の、お子さん自身の

そのことを予知していていたかのような言動

についてだった。

 

あとで思い出したというお父さんは、

生前に、お子さんが学校で作った詩集を

改めて開いてみると、

確かに、そう読み取れる記述がある。

 

その詩は、哀愁をおびた魅力的な秀作だ。

表現が豊かで、小学生が書いたと思えないほど。

 

淋しい感じがするのは、

少し前に、お母さんが亡くなっているので

その影響かもしれない、とお父さんは思われた。

 

私も同じように思い、そう思うと同時に

大きな気づきを与えられた。

 

私は、いま、作文コンクールの審査をしている。

その中に、子どもが書いたと思えない秀作があり

もしかして

親が書いて投稿したのではないだろうか?

だったら、どうしよう・・・

真偽は明らかにできないので、

対象から外すべきか?と考えたところだった。

 

でも、亡くなったお子さんの詩を目にし

これを書くのに、お母さんは手伝っていない。

もちろんお父さんも。

 

小学生で、常識を超えて文章が書ける子は、

私が思う以上に存在するのかもしれない。

急に、自分の審査基準が、大きく揺らいだ。

 

答えが出せない境地に、いま立っている。