孫が「幸福」の象徴のような世間

2022/01/26

早朝にLINEがきて、何かと思うと

1行目には、「手の具合はどうですか?」

と書いてくださっていたが

ケガして3週間以上経っているので

何で今ごろ?と思う。

一緒にいたのだから、気遣ってくれるなら数日内では?

 

あ~、そういうこと。

 

2行目には、「今朝、孫が無事に産まれました!」

ときた。こっちが本題。

私の手は、二の次ってわけ。

 

産まれると聞いていたが、

早朝に知らせてもらうほど、私は待ってはおらず

この舞い上がりように

とってもお幸せな様子が、ひしひしと伝わる。

 

で、あることを思い出した。

YouTubeの、人生相談という番組で

子どもを亡くした人の相談は出てこない

と書いたが、先日見つけた。

私がこの番組を見るのは、

回答のあり方に関心があるから。

 

たしか17年前に、大学生の息子さんが突然亡くなり、

70代になったお母さんが、益々気力がなくなって

という相談だった。

 

回答者は精神科医だったが

きょうだいの有無を尋ね、

孫が4人いるのがわかると

「周りの人からは、あなたはとても幸せに見えるから

そんなこと言ってたら驚かれますよ」

と言われていた。

 

私は、そこいくー?、と思った。

若いうちは、「ほかにも子どもがいるのだから」

とだけ言われるが、

年をとると、

孫も〇人もいるのだからと、幸せを加算されるのだなあ。

 

子どもが何人いても

孫が、仮に100人いても

一人の子どもが亡くなったつらさは

その数で薄まることはないよ。

 

年をとることで

大変なことは、ほかにもある。

(つづく)