年を取るまでに会得しておくといいこと

2022/01/27

子どもが亡くなり、年を取ると大変、のつづき。

老後の生活が?

と思われるかもしれないが、

もっと大変なことがあると思う。

 

健康を害しやすい。

 

昨日書いた相談者のご主人も

大学生の息子さんが突然亡くなったことで

悲しみに暮れ

そのまま年を取っていかれたらしく

大病で倒れている。

 

私が出会う親御さんの、ほとんどは、まだ若い。

心が引き裂かれるほどつらくても

大病をする、ということは、あまりない。

 

以前、不思議に思ったことがあった。

連れ合いが亡くなることは、何よりつらいと言われる。

その言葉どおり

高齢の旦那さんは、奥さんが亡くなったあと

追うように病死する確率が高い。

心臓病、というデータまである。

 

このことは

連れ合いが亡くなることが、誰を亡くすより辛い

ということを裏付けている、というよりも

年を取ると、深い悲しみに、

心だけでなく、体のほうが、もたない

ということを、まず示している。

 

父もそうだった。

母が亡くなって、4カ月で急逝した。

心臓発作で。

確かに父は悲しんだ。

でも、私があゆみを亡くした悲しみ方とは

比較にならない。

 

つらい死別後の人生を、よく余生と言うが

この「余生」がとても長い人は

年を取るまでに会得しておくほうがいいと思う。

悲しみと共に(よく)生きるすべを