親を見守り寄り添っている子ども

2022/05/02

昨日の母と子には、まだ続きがあって

隣に空いていた席は、2つだったが

もう1人、向いの席に座っている子がいた。

小学校高学年とみられる、お姉ちゃん。

 

母親がプイと席を立ち

ドアのところで背を向けたままになったとき

私は、思わず、横の少女の顔を見た。

え?笑ってる??

でも、その表情の奥でこわばっている・・・

つまり、

収めどころ、着地点が見出せない様子。

 

つらいなあ

むずかしいよなあ

 

そう思っていたら

向いの席の、少し大きい少女が

ドアのところへ行き、

母親の横に立った。

 

えーーーー

お姉ちゃん、いたん?!

 

行くの、そっち??

そっちは大人やん。

こっちは幼気な子どもやん・・・

 

この家庭の

内側を見ている感じがした。

 

私の横にいる妹は

コミュニケーションの取り方、上手ではないと思う。

ふざけたように、しつこいように、

面白いことをして、母親の気を引こうとする。

いや、母親の気持ちを和ませようとする。

 

姉は、一歩引いて見守り

妹では対処不能になったとき

母親が、機嫌を直しやすいように

寄り添う。

 

この、姉の寄り添い方が

黙って、じっと、そばにいる

というスタイルなのだ。

なんと高尚な。

 

おっと、そんなに感心して

この子に甘えてばかりは、いられないよ。

この子だって、まだ小学生。

きっと、むずかしくて、わからない中で

懸命に持ちこたえているのだろう。

 

子どもにとって

親の顔色を見ながら

親の情緒を量りながら

毎日過ごすことの大変さを

わかってほしい。

 

わかっているのかもしれない。

わかっていても、

上手くできないのだろう。