これは死別後の「後遺症」という表現

2023/09/21

私は、お子さんを亡くされた方とばかり出会うが

ご主人を亡くされた女性にも

その後が生きづらい人たちがいることは

もちろん知っている。

 

「あなたとともに生きていく

~35歳絶望未亡人這い上がり物語~」

という本の著者・かずママさんを、直接は知らないが

私たちが、よく死別後の影響の総称を「グリーフ」

と称していることを、「後遺症」と表現されている。

 

あー、そういう捉え方、できるかも

と思った。この方の特徴としては

「ちょっとしたことが不安」

「ちょっとした症状でも、また死んでしまうかも」

と過剰に心配してしまうことがあり、

いつも「1番最悪を想像してしまう」そうだ。

 

これって、

子どもを亡くした親とも共通するなあ。

特に、きょうだい児に対して。

 

グリーフは、正常な反応(影響)なので

病気とは位置づけない。

後遺症というのも、病気ではないなあ。

本来、後遺症とは

「治療を受けても完全に治らず

将来的にも回復することが見込めない

肉体的または精神的な症状が残ってしまうこと」

という意味らしい。

 

子どもを亡くした親たちが

回復することはないように言っていることと

似ているように思える。

 

グリーフも、回復はしない、と言われている。

回復とは、元の状態に戻ることだから。

子どもが亡くなり、元の状態に戻ることは

将来的にもない。

ただ、病気ではないグリーフと共に生きていくことは

どの親にもできることだし

いずれ、つらささえ

大事にしながら生きていく人も多いことから

「将来的にも残る」という性質を

似ていると思ったり、

別に驚くことでもないあと

改めて思った。