できることを「したい」と思ってくれる人

2023/10/01

昨日書いた「影ながら応援しているから」

と言われたとき、

あーー頼れないんだ・・

と私は思った。

 

でも、

本当にそうだったのだろうか?

 

「私を頼らないでくださいね」

という思いを、

言葉を変えて人は言うだろうか・・?

 

わざわざ言わないだろう。

頼らないでほしい人は、黙って去るはずだ。

じゃあ何で「影で」応援するのだろう?

ぜんぜん分からなかった。

未だに、あの言葉の意図が分からない。

 

私がかけて貰って嬉しかった言葉は

「私にできることがあったら言ってね」。

こういうことを言ってくれる人は

「する」と言ってくれていて

「したい」と思ってくれていると感じた。

 

実際は何か頼んだわけではなくても

心細さを、気持ちの上でずっと支えてもらえた。

頼ろうと思えば、

いつでも頼める気がしていた。

 

ところが!

お子さんを亡くされた方のなかには

「その言葉だけでは頼れる気がしない」

と感じる人が少なくないことを知った。

 

自分にできることを挙げたうえで

「必要ならいつでも言って」

のように言ってくれないと、

何を、どう頼っていいのか、わからない

という話なのだ。

 

あー、そうか、確かに。

何をどう頼っていいのか

弱っているときほど、頭が働かない

声を発するエネルギーも、ない。

 

「食べたいものがあったら言って」

とかかな?

いや、

「食べる」という行為には消極的だから

「食べたいもの」より「食べられそうなもの」

のほうが、受け入れやすいかもしれない。

いくぶん。

 

「何かあったら言ってね」

も、ほとんど助けにならないことを知った。

何かあったら??

もう、すでに、起きています。

最大級のこと・・・

 

悲しみのさなかとは

そういうものなのだ。

 

話を戻して、

「影ながら応援しているから」という言葉

同じ立場の人が、みんながっかりするのでは

ないのかもしれない。

年数を経て、そうした視野は広がっていった。

 

でも、やっぱり、

私は言わない。

「影ながら応援します」は。

わざわざ見えないところへ行かない。

呼びやすいところにいたい。