死との向き合いかたは変化しつつある

2024/06/01

29日に、大切な人の死を、知らされたい理由って

何だろう?と書いた。

そのあと、

知人がこの番組の制作スタッフだったと知り

えーー、すごいお仕事を、とびっくり。

 

で彼女も、主人公の虎ちゃんが

旦那さんの戦死を知らされなかったことを

怒る、というのは違うなあと感じた

と教えてくれたので、

私だけじゃなかったと、ちょっと安堵。

 

死の知らせを、早く知ることの必要性は

明確にあるわけではないかもしれないが

感情的には、かき乱されると思う。

 

早く知って早く供養してあげたかった

という理由が多いような気がする。

遺族にできることは、まずそれだから?

 

あるいは、

一番に知らされるはずの立場の人であれば

ないがしろにされた不満かもしれない。

 

あるいは、

知らせてくれなかった人への怒り

のように見える感情は、

実は、その人に対してというよりも

命を奪った何者かに対してなのかもしれない。

もしくは

死そのものへの怒り、

やり場のない抑えきれない怒りが、

目の前の人に向いたのかもしれない。

 

よくわからないが、

死との向き合い方、接し方は

昔と今では、変わりつつある。

 

たとえば、

お腹のなかで亡くなった赤ちゃんを

昔は、母親には会わせなかった。

情が湧くから、とか何とか理由をつけて。

 

でも、今は

大切に取り上げ、小さな産着を着せて

母親と対面。

抱っこをし、添い寝をし、沐浴をし、

「情」を通わせ、

親子になって、別れるようになった。

 

大切な人が亡くなっていて

なかなか知らせない、ということが、

現在では考えられないことだから

ドラマを見ていて

途中から意味がわからなくなったのかも

そんな気がしてきた。