退院後の遺族のことは知るすべがない

2025/03/23

横浜市の病院で、看護師さんの

グリーフケアの講習会があり、

講師をさせていただいた。

 

質問の手を挙げてくださった方の病院に

重症で運ばれたお子さんの、お母さん

「小さないのち」におられるので

その病院の方たちが

最期までとてもよくしてくれたこと

私は知っている。

 

でも、その人たちは

そういう話を後日にしていることを

まったく知らない。

知るすべがない。

 

命を助け、家族のもとに帰らせること

ができた患者や家族だけが

医療者への評価が高いわけではない。

 

助からなかったけれど

何とか助けようと手を尽くしてくれた。

助からないとわかってからも

それまで以上に大切にしてくれた。

だから、

病院に対して嫌な感情はひとつもなく

感謝している。

というご遺族はたくさんおられる。

 

でも私の印象では

お看取りしてお送りしたあとの

医療者の心情としては

もっとできることがあったのではないか

といった不全感のようなものを

持ち続けるようだ。

 

知らせてあげられたらなあ

と思う。

せめて、

がんばって暮らされてますよ

ということくらいは。