ずっと行かなかった場所に行って

2025/07/06

私にとって、また一皮むけた日だった。

きょうの「つどい」の会場は

初めて使う会場だった。

 

大阪市内で、公共で、駅からも近く

使っていてもおかしくないのに

これまで使わなかったのは、

私が避けていたから・・

 

そこには音楽ホールがあって

よく使っていた。

楽屋も知っている。

舞台裏まで周知している。

 

私は、自分の演奏は大したことなかったが

だったら伴奏者として!

と頑張っていた。

脇役として主役を支える

やりがいも感じていた。

 

でも、あゆみが亡くなり、

さらに病気になって

仕事をとるか、「小さないのち」をとるか

決断に迫られ、仕事はやめた。

 

それからは

「小さないのち」にやりがいを感じた。

それなのに・・・

音楽の世界にいるかつての仲間や

出入りしていた場所には

近寄れないようになり

近寄ると涙が出たりした。

 

なんで?

なんでやろ?

自分で決めたことやのに。

 

あゆみは、手放したのではない。

病気に奪われた。

でも、その後は手放す必要のないものまで

自ら手放していった気もし、

戸惑いは続いた。

 

近づくことが怖いようなところへは

行かなければいい

と思って、ずーっと過ごしてきたが、

今回、どうしても会場が見つからず

意を決して予約を入れた。

そして、きょう足を踏み入れた。

 

ぜんぜん大丈夫だった!

動揺もなかった。

普通に受付を済ませ

部屋に入り、

いつも通り進行し

時間通りに終えた。

 

もう私は、こっち側の住人で

もう、あっちにとらわれてはいない、

とわかった。

神経が太くなっているのも感じた。

そういうこと、

行ってみなければ、わからないことだった。