出会いは生きている間だけじゃない
2025/07/05昨日書いた、
お嬢さんが海外で火災を免れたという
お世話になっている方との出会いも
偶然で、
でも忘れることのないものとなった。
私ががんで闘病していた入院中
講演依頼があった。
行政と小児科が開催する
小児救急のフォーラムだったので
行きたい!と強く思った。
主治医に相談すると
んーー、退院できるギリギリかなあ
という感じで
「ギリ」くらいなら退院しちゃえ
くらいの意気込みでいて、
結果、その当日に退院できた。
病院から神戸の会場に向かい
頭は抗がん剤で丸ハゲだったが
カツラをかぶって舞台に立った。
あゆみが救急車に乗ってから
治療が受けられる病院に行き着くまで
長時間かかってしまったこと、
その無念さ、
今後どう改善されるべきと考えるか
など話し切って
会が終了するやいなや
後方の席から駆け寄って来られたのが
その方だった。
救急医療の医療機器を開発する仕事で
構想が暗礁に乗り上てしまい
このフォーラムを聞きに来たらしい。
もう断念するしかないか?
という瀬戸際だったらしく
諦めるわけにいかない!と
決意したと言いに来てくれたのだ。
あっけにとられて聞いたけれど
来てよかった!と思い
退院が間に合ってよかった!と思い
あゆみの力が働いたのかな?
と、このときはちょっと思った。
むやみに結びつけることはしないが
まさにあゆみの代弁のような
あゆみ自身が訴えたいような内容だったから。
「あゆみちゃんとの出会いが」と
いまだに言ってくれて
もう亡くなっていたのに
「出会い」と言って貰えることか嬉しい。
出会いは、
生きている間だけ
生きている者同士にだけあるのでなく
姿はなくても
存在し続ける限りあるのだと知った。