もの悲しくなってしまうお盆
2020/08/11今年も、お盆の季節。
子どもの頃から、お盆は、なんだか気分が沈むときだった。
なんでなのか、考えてみた。
くるくる回る灯籠の、うつろな絵がもの悲しく
蓮の花や葉っぱの形をした、ピンクやみどりのお供え物が
ちょうマズいのに、割ってくれるおばあちゃんに悪くて
食べていた。甘過ぎるうえに口の中からからに乾く。
あのお供え物を、おばあちゃんは
確か「はくせんこ」と呼んでいたが
はくせんこ、という日本語は存在しないようだ。
落雁だったのだろうか?
落雁なら高級菓子。程遠いマズさだった。
調べていくうちに、わかった!
白雪糕。
「はくせんこう」とも「はくせつこう」とも読むようだ。
それから、
近所のおばちゃんたちが列をなして
来ていたの、あれは何だったのか?
おばあちゃんは、有り難く迎え、仏壇を玄関に運んでいた。
そしたら、おがんでくれるような、謡ってくれるような、
民謡のようだが、お経に近く、
手に持った「りん」を鳴らしながら、唱えるこれが
ものすごく、もの悲しい。
おばあちゃんは、「ごえいか」と言っていたので
調べてみると、すぐに出てきた。
ご詠歌。
宗教的な伝統芸能の1つらしい。
そうだったのかー。
YouTubeで検索したら、どっさり出て来た。
いっぱい種類があって
これ!とすぐわかった。
歌詞は覚えていないが、旋律が蘇った。
明らかに、「明らめ」たというのに
やっぱり、もの悲しい・・
それは、あゆみが亡くなっているからだろう。
お盆には、迎えるとか、帰ってくるとか、いうけれど
3泊やそこらで行ってしまわずに
ずっといてほしい気持ち、込み上げるのがお盆。