世間の声より同じ立場からの声のほうが

2025/01/10

母親が7才の子の人工呼吸器を外して

死なせてしまった。

とても悲しいこの事件、

いろいろ考えた。

 

何ということを!といった批判は

世間一般から起きるだろうか?

それとも

同じような立場の親御さんから起きるだろうか?

私は、そのことのほうが怖い・・・

何もわからず言いたいことを言う人よりも。

 

わが子の病気や障害の受け容れは

長くかかると思う。

早くに受け容れる人もいるだろうが、

きっと揺れは続くものだろう。

 

人工呼吸器を着けて自宅で暮らしていた

というからには、このお母さん、

ずっと一生懸命、

この子の育児、お世話をしてきた経緯が伺える。

しかも生まれたときからの病気という。

 

「自分も一緒に死のうと思っていた。」

でも、お母さんは助かった。

お母さんだけ助かってしまった。

 

やっぱり、死ぬというのは難しいのだ。

大量に薬を飲んでも死ねなかった。

本気だったのに。

 

だから、もう、生きるしかない

と、思えるだろうか・・・お母さん。

 

子どもがいなくなってからのほうが

生きることが大変になるはずだ。

間違いなく、そう。

 

子どもの死後、後悔のない親はいない

と先日書いたが、

この人ほど強い後悔と向き合っていく人は

いないかもしれない。

 

重病の子どもの親を支える社会の力

もっと強くあれば、と悔やまれる。